脳浮腫の症状と原因、検査、治療をまとめました




脳浮腫とはどんな病気?

脳浮腫とは、脳に正常の範囲を超えた余分な水分が溜まり脳が腫れる状態のことを言います。

体の様々な部分で、むくんだり余分な水分が溜まることを浮腫と言いますが、これが脳で起きた状態が脳浮腫です。

ただし、体の他の部分で起こる場合にはあまり重い病気ではないのに対し、脳で浮腫が起こると、時には死亡リスクを伴うほど重篤になる危険があります。

脳浮腫が進むと脳ヘルニアを起こし脳が頭蓋骨からはみ出し意識消失や呼吸停止を引き起こす危険性があるからです。

脳浮腫の症状

脳浮腫の初期には、頭痛・嘔吐・うっ血乳頭などの症状がみられます。

脳が腫れ頭部の水分が増えることから、顔がパンパンに腫れ上がる場合もあります。

この場合には見た目からも異常を認められるはずです。

さらに脳浮腫が進み脳が圧迫されていくと、しばしば、麻痺・失語・失行などの症状が出てきます。

更には意識障害が起きたり、徐脈・呼吸困難といった重篤な症状がみられます

ここまでになってくると、命に関わってきてしまいます。

 

 

脳浮腫の原因

脳浮腫の原因は様々な場合があり、1つではありません。

最も多いとされているのは高血圧による脳出血です

他にも、脳梗塞・脳腫瘍・白血病などの病気、打撲等の外傷により脳浮腫が引き起こされます。

毒物や低酸素状態により細胞の新陳代謝が妨げられ細胞内に水やナトリウムイオンが入ることで起きるケースもあります。

高血圧では脳の血管が切れなくても血管の壁の機能が低下すると起きる場合があり、

さらに、脳の表面を脳脊髄液が流れていますが、脳脊髄液の流れに障害が起きても脳浮腫がおきます。

 

脳浮腫の診断、検査

脳浮腫の診断は、問診により他の持病や症状を把握しながら総合的に行われます。

また、脳浮腫は脳に水分がたまり膨張する状態であり、画像で捉えることができるため、

脳の中の構造を見ることができるX線やCT・MRIでの検査は診断に有効です。

まず、頭部X線検査やCTを行い低吸収域を見つけ、次にMRIでさらに詳しい画像をとり状況が判断されます。

この時点で脳浮腫が認められると、さらに頭蓋内圧測定検査や眼底検査を行い、進行度合いを判断します。

 

脳浮腫の治療方法

脳浮腫の治療には、血液の浸透圧を上げ余分な水分を血液内に引き戻す

グリセオールやマンニトールなどの高圧浸透利尿剤の点滴が用いられます。

この点滴をすると、脳組織の水分量が減り、血管内に増えた水分は尿や発汗で体外に出て行くため、

脳の腫れが取れる、つまり脳浮腫が改善します。

どうしても投薬で治療できない場合には、頭蓋骨の一部をはずす外科的外減圧という手術が行われることもあります。

しかし、脳浮腫を根本的に治療するにはその原因となっている他の病気を根治することが必要です。

脳梗塞の場合は、血管の詰まりを治し血液を再び流すことが治療になります。

脳炎ならその炎症を治さなければなりません。




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