アテローム血栓性脳梗塞とは?
アテローム脳梗塞とは脳の血管の動脈硬化が進行する事で狭くなった動脈に血栓ができてしまい、
狭くなった動脈で血栓が詰まったり(血栓性)、
詰まっている血栓が剥がれて毛細血管で血栓を詰まらせて閉塞させてしまう事(塞栓性)
で発症する脳梗塞となります。
元々日本人にはあまり見られないアテローム脳梗塞で、主に欧米人がかかりやすいと言われる症状でした。
ですが最近では日本人も欧米人のような肉食生活をするようになった事から、欧米人だけでなく日本人にも多く見られるようになっています。
アテローム脳梗塞の場合中大動脈を始めとした太い動脈が閉塞される事がある為、比較的重症化しやすい脳梗塞と言えます。
アテローム血栓性脳梗塞の症状
アテローム脳梗塞の症状は様々ですが基本的には通常の脳梗塞と症状は同じで、
舌のもつれを始め、言葉が話せなくなったり
どちらか片側の手足が麻痺して思うように動かなくなったり
といった事が挙げられます。
また片側の顔面が麻痺したり片方の目が一時的に見えなくなるといった重い症状が現れる場合もあります。
アテローム脳梗塞によるこれらの症状というのは一時的に現れる症状である場合もあれば、一度発症した症状が持続する事もあります。
アテローム血栓性脳梗塞の原因
アテローム脳梗塞の原因として一番に挙げられるのは食生活の乱れで、
日本でアテローム脳梗塞が増えたのも食生活の欧米化は大いに関係していると言われています。
特に脂っこい物を多く食べて脂質異常症と診断されている人や糖尿病の人というのはアテローム脳梗塞になりやすいです。
また食生活の他にも高血圧の人や喫煙の習慣というのもアテローム脳梗塞の原因となりますので、
これらに心当たりのある人はアテローム脳梗塞を発症しやすい体になっていると考えられます。
アテローム血栓性脳梗塞の予防と対策
アテローム脳梗塞の予防と対策をする上でまず必要なのは食生活の改善で、
特に脂っこいものを好んで食べる人はなるべくそういったものを食べない生活に変えていくべきです。
完全に脂っこいものを控えるのは難しいので、最初は食べる頻度を減らしていく事から始めていくと良いでしょう。
そして喫煙は動脈硬化を進行させます。
喫煙が習慣になっている人もアテローム脳梗塞になりやすい事を考えると
将来的には煙草の量を減らしたり禁煙する事が良く、禁煙する事で結果的にアテローム脳梗塞の予防に繋がります。