脳梗塞とは?
脳梗塞は脳の血管が詰まってしまい、血液が流れなくなり詰まった部分から先の脳細胞が死んでしまう状態を指します。
血流がストップすることで脳細胞は数時間で死に、その再生は非常に困難です。
場所によっては一生何かしらの障害を抱えることもあれば広範囲に及べば命が絶たれることも当然のようにあります。
1950年代から80年代までは死因のトップが脳卒中でした。
しかし、そのうちのほとんどは脳出血が占め、脳梗塞はかなり目立たない存在でした。
ところが、食の欧米化が進み始めると脳梗塞を死因とするケースが一気に増えてしまい、いつしか脳出血を上回るようになります。がんや心臓疾患と同じように気をつけるべき症状となっています。
アテローム脳梗塞とは?概要と原因
血液がドロドロであると、血管の壁にこべりつきやすく、血液の通り道が狭くなります。
そして狭くなったところはさらに血液が渋滞しやすくなって、さらにこべりつきやすくなります。
最後には閉塞してしまい脳梗塞に至ります。
これがアテローム脳梗塞です。
高血圧や糖尿病、高脂血症などの生活習慣病が引き金になることが多く、
そこまで多くの日本人が経験しないものとされてきましたが、食の欧米化が進んできたことで増えてきています。
心原性脳梗塞とは?概要と原因
心原性という言葉があるように、心臓の中で出来た血栓が頚動脈などを通って脳動脈に流れ込み、それを詰まらせるのが心原性脳梗塞です。
アテローム脳梗塞は血管の詰まり方がわかり、対処しやすいですが、
こちらは急に症状が出てくるので注意しないとすぐに命を落としかねない事態になります。
心房細動によって起こりやすく、突然手足や顔面が麻痺し、何かしらの障害が突如発生します。
全身に障害が出やすくなる他、言語機能に影響が出たり、物が見えにくくなったりするという明らかな異常が見られます。
これらの症状を経験したり、家族がそのような姿を見せた場合には大至急病院へ行かなければなりません。
ラクナ梗塞とは?概要と原因
日本人が最も多く経験するのがラクナ梗塞です。
脳の中は毛細血管のような細い血管がたくさんあります。この血管が詰まって発生するのがラクナ梗塞です。
小規模な脳梗塞なので急に生命の危険が訪れるというわけではないものの、これを頻発させることで認知症などにつながってしまうので注意が必要です。
ラクナ梗塞の原因は生活習慣病にあり、高血圧や糖尿病、高脂血症など代表的なものが考えられます。
これらになることで血管の壁が傷つきやすく、詰まりを発生させるような状況を生み出します。
軽症になりやすく、ちょっとしたしびれなどを感じやすい程度ですが、症状を伴わないケースがありこれは大変です。
初期の段階で発見すれば対処しやすいのも特徴です。