脳出血を再発しないように!再発率と原因、予防を解説



脳出血の再発率はどのくらい?

人体の脳に発症する病気は脳梗塞やくも膜下出血などがありますが、中でも再発率が高いのが脳出血です。

脳梗塞の再発率は1年が経過した段階で10%、

5年後には34%で10年が経過した段階でも50%であるのに対し、

脳出血の場合には1年目の段階で既に再発率が25%という高い水準になっています。

 

そして5年後には35%になり10年後には55%にまで高まる様子から、命に直結する病気に見舞われ一命を取り留めたとしても気を抜く事ができない上に、

年を追う毎にリスクが高まるという事実に気を引き締めなければなりません。

また、1年が経過した段階での再発率が25%というパーセンテージで見た場合は低く感じてしまう方も多いですが、

1年以内に4人に1人が再出血しているという見方をすれば、いかに再発率が高いのかがわかります。

脳出血の再発の原因は?

1年以内に4人に1人という高い割合で再発してしまう最も大きな原因は高血圧であり、

そもそも初めて脳出血を発症してしまう起因の6割が高血圧症であるという点からも理に適っています。

治療の段階で手術や薬剤を用いて高まり過ぎている血圧を正常に戻していきます。

しかし、手術や薬剤の投与を行っても根本的に高血圧の状態が継続していると一時しのぎにしかならず、

次第に再び発症した状態に戻ってしまい同じ仕組みで再出血します。

先天的な面が大きいのは事実ですが、治療に際して医師から指導される生活習慣や食生活の見直しをないがしろにしていると、自らが再発率を高めてしまう事になります。

 

 

再発した場合の症状や予兆は?

脳出血が再発してしまった場合も1度目に発症した際と同じ症状が生じるため、

倒れたまま声をかけても反応を示してくれなかったり、軽度な場合では手足に麻痺を覚えるといった様子が特徴的です。

ただし気を付けなければならないのは、脳出血は再発するほど重症化しやすい傾向にあるという事であり、

初回の時には倒れていても僅かに意識があり反応を返してくれていたとしても、

再発時には全く反応を返してくれないほど意識が無いという事例が珍しくありません。

同様に生じる麻痺についても強いものになり、全く物を掴んだり触れたりする事ができなくなる事をはじめ、

一切自らの意思で動かす事ができなくなる場合もあります。

当然、命を落とすリスクも高まるので再発時に最も多く感じられる強烈な頭痛を我慢せず、すぐに医療機関を受診しましょう。

再出血の予防や対策

脳出血は高血圧により血管が破裂し脳内に血液が放出されてしまう事が原因であるが故に、

高血圧の状態を作り出さないようにする事が根本的な予防法になります。

血圧は生まれつきの先天的な面が大きいため、医師から処方される血圧の低下を目的とした降圧剤を用法用量を厳守して服用する事が重要です。

一度脳出血を起こした部位は組織が弱くなっている上年々再発率が高まるので、

たった1度の飲み忘れが起因となり再出血を引き起こす可能性があるため飲み忘れは厳禁です。

用法用量を厳守しながら生活習慣の見直しを徹底する事も大切であり、

血液の粘度を下げて血栓ができにくいようにしながら血管がボロボロにならないようにするため、

運動習慣を持つようにし、塩分をできるだけ少なくさせられるように食生活を組み立てましょう。





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