手の麻痺がなかなか治りづらいのはなぜ
麻痺は足よりも手は治りにくいを言われていますが、その要因となるのが足は神経が大きいのに対して、
手は筋肉が小さいのに加えて神経が細くて細かいところにあります。
脳卒中片麻痺に起因する手の麻痺の場合は、脳の血管が詰まって脳の組織が壊死することで脳からの指令が届かなくなってしまいます。
足と比較して手の方が繊細な動きをするために、よりたくさんの脳の組織や神経と繋がっているため、それを完全に回復させるには多くの困難が待っています。
手の麻痺の回復はする?
脳卒中片麻痺による手の麻痺が完全に回復する割合は概ね4%から9%と言われており、
多くのケースでは部分回復となり生活の質を少しでも高めるための訓練が行われます。
発症から1週間ほどで回復できるレベルを判断でき、軽度であれば完全回復が期待できることから可能な限り早く開始するのが大切です。
大きな回復が望めるリハビリの期間はおおよそ2ヶ月から3ヶ月で、
この時期にどこまで回復できるのかによって最終的な結果が決まります。
どういったリハビリがある?効果があるのは?
麻痺を回復させるためのリハビリは、作業療法やボバースアプローチ、PNF、電気刺激療法、認知神経リハビリテーションなどの手法があります。
ここ数年で新たな方法も誕生しています。
川平法は新しい方法であり、日本で誕生したものです。
川平法は鹿児島大学の川平和美教授が開発した方法で、促通操作や電気刺激によって脳の病気で壊れた神経組織を迂回して目標の運動を実現することを目指します。