回復期リハビリ病棟の質を見分けるために、ポイントを解説



患者1人あたりのスタッフの人数は?

回復期リハビリ病棟では、リハビリのスタッフが多いほうがきめ細かい対応が可能になります。

リハビリ病棟にはたくさんの職種のスタッフがいますが、特に看護師や介護士の人数が1病床あたりどのくらい配置されているかということが大切です。

看護師が多ければ、ナースコールへの対応がはやいので迅速なサービスが受けられることが予想されます。

国の配置基準では、最も重症な患者さんが入院されている入院1病棟で看護師配置が13対1以上、

それに準ずる入院2の病棟では看護師配置が15対1以上となっています。

回復期リハビリ病棟の質を見分けるためには、

国の配置基準を満たしているかどうか、あるいはそれ以上の看護師がいるかどうかを知ることが大事なポイントです。

1日のリハビリの時間と休日もリハビリがあるか

スタッフの人数の他にも大切なポイントがリハビリの時間数です。

リハビリ病棟では1日3時間のリハビリ時間が上限だが、

実際に上限ギリギリまで確保してくれているかどうかは病棟によって差があるのが実情です。

リハビリ時間が多くなればなるほど改善度が大きくなるというデータもあることから、

できるだけ上限までリハビリをしてくれることが望まれます。

また、休日も平日と変わらない時間リハビリができることも大切なポイントになります。

リハビリ時間以外の病棟での生活の過ごし方は?

リハビリ病棟では入院生活すべてがリハビリになります。

そのためリハビリ時間以外の病棟での過ごし方も重要な意味を持ちます。

たとえば日常生活を通して支援してくれたり、リハビリ時間じゃなくても歩行練習に付き合ってくれるか?

ということも見分ける際に必要なことです。

他にはリクレーションや行事などが多いというのも見分ける際に重要な点になります。

リハビリ時間以外寝たきりであるというような病棟でないかどうかということもチェックしておきたいポイントです。

退院後の在宅復帰率は?

さらには、退院後の在宅復帰率はどのくらいなのか把握して置くことも大切です。

国の基準では回復期リハビリ病棟の基準は在宅復帰率70%以上となっているので、

実際にどのくらいの患者さんが在宅でのケアに戻っているのか調べておく必要があります。

在宅復帰率が高ければ高いほどリハビリの効果が高く、質の高い回復期リハビリ病棟であるといえるからです

充実したリハビリ内容であり、回復にむけての改善度も高いと考えられます。

家屋調査をしてくれるか?

またリハビリスタッフが家を訪問して住宅改修案を提案してくれる熱心な病棟ならば、

今後もなにかとこころ強い味方になってくれます。

入院中だけでなく退院後の日常生活のケアも検討してくれる病棟なら、退院後も安心して相談ができるはずです。

リハビリは自宅に帰ってからも日常生活の中で実施していく必要があります。

そのため、ケアマネージャーやソーシャルワーカーなどと相談して、退院前訪問指導をうけられることが大切になります。

 

 





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