ラクナ梗塞とは
脳梗塞の中でも最も多いとされているタイプのもので、脳梗塞の35~45%を占めるとされています。
頭蓋の中と外にある細い穿通枝動脈と呼ばれる血管領域に発生する梗塞の大きさが1.5cm以下の脳梗塞のことを指します。
日本ではラクナ梗塞の発症率が高くなっているので注意が必要です。
治療を行った後は比較的状態が良くなる傾向にありますが、何度も繰り返し患ってしまうと血管性の痴呆を誘発してしまう恐れもあります。
症状が出ることで発見できることもありますが、中には何も出ずに脳ドックをした際に初めて分かるというケースもあります。
ラクナ梗塞の症状
無症候性脳梗塞と呼ばれる症状が出てこないこともあるので注意が必要です。
年配の人の場合は症状がゆっくりと出てくる場合が多いです。
意識を失ってしまうということはありませんが、早朝や夜間に発症して朝起きると会話しにくかったり手足がしびれているという問題が起こることがあります。
ラクナ梗塞が多発すると歩行障害や認知症を呈することもあるので、周りの人が気づいてあげることも重要です。
ラクナ梗塞の原因
ラクナ梗塞が発症してしまう原因は高脂血症を患っている、糖尿病になっている、
血圧が高い、タバコを吸っている、脱水症状になっているなどが挙げられます。
これらのことによって脳の中に存在する細い血管にある壁が傷つけられて、詰まってしまうという状態に陥ってしまうので注意が必要です。
これらの要因は生活習慣が関わっている場合も多く、生活習慣が乱れがちな現代の日本人に増えてきています。
そのため生活習慣を改めることが大切です。
ラクナ梗塞の予防と対策
ラクナ梗塞にならないようにするためには高血圧をしっかりとコントロールすることが大事です。
その他にも生活習慣を見直して規則正しい生活を送るようにすることで予防することができます。
脱水してしまうと血液の粘度が高くなって固まりやすい血液になってしまいラクナ梗塞につながる要因となるので気をつけましょう。
水分が不足している状況が続くと危険なので小まめに水分補給をすることが大切です。
他にも脂っこいものを控えて高脂血症にならないようにし、糖尿病をコントロールし、動脈硬化を進めてしまう喫煙はしないことも大事です。
薬物による治療方法としては、抗血小板剤として知られるアスピリンが用いられます。