脳卒中の代表的な症状
脳卒中の代表的な症状には、片方の手足のしびれや麻痺など、体の片側に現れるものが挙げられます。
また顔もしびれや麻痺の対象ですが、顔のみや手足のみといったケースもあります。
他には、頭では分かっているのに言葉が出ない、あるいは呂律が回らないというような症状も代表的です。
言葉は聞こえているのに理解できない、そういう症状に心当たりがある場合は要注意です。
力はあっても立てない、歩いてもフラフラするといった症状も発生します。
激しい頭痛や視野の欠けも代表的な症状ですが、脳梗塞発症3時間以内であればt‐PA療法を施行でき、後遺症を少なくすることが可能です。
早期の発見と対処がその後を左右しますから、これらの症状を理解して注意することが大切です。
脳卒中を診断する「FAST」サインってなに?
脳卒中を疑い判断が必要になったら、診断に役立つFASTサインが有効です。
FASTサインはFace(顔)とArm(腕)、そしてSpeech(話)にTime(時間)の頭文字を合わせた言葉です。
Face(顔)は、顔に歪みを生じる麻痺で、
Arm(腕)は腕に力が入らない、もしくはダラリと脱力することを意味します。
Speech(話)は言葉が出ない、呂律が回らないなどの症状で、
Time(時間)はこれらの症状の発症時刻の確認を呼び掛けるものです。
つまり、FASTサインを理解しておくことによって、脳卒中に早く気がついたり、後遺症が残らない早期治療を行う切っ掛けが得られます。
いずれも脳卒中の代表的な症状ですから、FASTサインを覚えることをおすすめします。
こんな習慣がある人は要注意
脳卒中になりやすい人には、食事や喫煙に飲酒といった生活習慣が関係しています。
逆にいえば、生活習慣病になりやすい生活をしていると、脳卒中のリスクが高まる結果に至ります。
偏った食事や運動不足に慢性的なストレス、それと喫煙や過度の飲酒は要注意となります。
脳卒中は高血圧が直接的な要因になるので、血圧が高い人は他の部分に異常がなくても、普段から気をつける必要があります。
生活習慣病は文字通り、生活によって病気の発症リスクが高まり、結果的に発病へと至ります。
塩辛いものを好んで食べたり、何にでも醤油やソースを掛ける人は、塩分過多で血圧が上がる可能性が大です。
高血圧は血管に負担を与えてしまうので、こういう塩分が多い食事は控え、喫煙や飲酒も見直すことが重要です。