心房細動の血栓形成予防で心原性脳梗塞も予防しよう



抗凝固薬で血栓の形成を防ぐ

心原性脳梗塞は名前の通り、心臓が由来で起こる脳梗塞になります。

心臓病すべてではなく、心房細動という不整脈が最大の原因になります。

心房細動では、心臓の拍動のリズムがバラバラになります。

通常は心臓に血液が充満して、一回の拍動で空っぽにするわけですが、

心房細動の場合は、心臓に血液が充満しないまま血液を送り出してしまうため、心臓の中に少し血液が残ってしまいます。

その滞留している血液で血栓ができてしまい、その血栓が脳に達してしまうと脳梗塞になるのです。

心原性脳梗塞は、ほかの脳梗塞よりも重症化しやすく、死亡率も高いため、予防することが重要です。

心房細動による血栓形成を予防するためには抗凝固薬のワルファリンとNOACが多く処方されています。

抗凝固薬の再発予防効果は60~70%とされています。

 

しかし、血液の固まりやすさは個人差があるため、抗凝固薬の服用量は個人にあったものにしなければなりません。

多すぎると出血したときに血がとまりにくくなりますし、脳出血になった場合は重症化につながります。

 

 

ワルファリンとの飲み合わせ、食べ合わせ

ワルファリンはほかの薬や食べ物を一緒に摂取していると、薬の効果を強めたり、弱めたりするものがあります。

抗生物質と一緒にワルファリンを服用するとワルファリンの効果が強くなってしまいます

逆にビタミンKの成分が入った薬や食べ物だとワルファリンの効果は少なくなります。

 

ビタミンKは緑黄色野菜や海藻類に多く含まれていますので、ワルファリンの効果を弱めます

また、納豆やクロレラ、青汁はワルファリンの効果をゼロにしてしまう可能性があるため注意が必要です。

最近ではNOACが主流

ワルファリンは飲み合わせ、食べ合わせがあり食べ物に制限が出てしまうため、最近ではNOACが処方されることが増えてきました。

NOACはワルファリンと同等の効果を持ち、ビタミンKの影響を受けにくいためです。

まとめ

・心房細動による血栓形成の予防は抗凝固薬が用いられる

・ワルファリン服用中は食べ合わせに注意する必要がある

・最近では、ビタミンKの影響を受けにくいNOACが処方されることが多い。





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