脳梗塞が起こりやすい時間帯
脳梗塞は血圧が変動したり、脱水が原因となって起こりやすい傾向にあります。
時間帯で言うと、
・睡眠中
・起床時
・活動開始時
に起こりやすいとされています。
睡眠中は汗をかくためそれにより脱水になりやすく、血圧も低くく血流がゆるやかなために血栓ができやすくなるのです。
脳梗塞のおよそ4割は睡眠中におこるといわれています。
脳梗塞にも種類がありますが、
ラクナ梗塞やアテローム血栓性脳梗塞は睡眠中に起こりやすく、
心原性脳梗塞は起床後2時間以内に起こりやすいとされています。
脳梗塞が起こりやすい場所
先ほども説明したように、脳梗塞は睡眠中に起こりやすいです。
そのため自宅にいるときに発症するケースが多いといえます。
自宅といっても様々ですが、
・寝室
・浴室
・脱衣所
・玄関
が多いとされています。
浴室で発症するケースは、発汗によって多くの水分が失われて、血液の粘度があがり血栓ができやすくなるためです。
脱衣所や玄関で発症するケースは、特に冬に急激な温度変化によって血管が急に収縮し血流が悪くなり血栓ができやすくなるためです。
浴室から脱衣所にでたら寒いという経験は誰しもしていると思いますが、
暖かいところにいて血管が拡張しているものが、寒いところにでると急に血管が縮こまるためです。
起こりやすい季節は?
脳出血や脳梗塞を含めた脳卒中は冬に多いというイメージがあります。
屋内と屋外の気温差が大きく血管に負担がかかることが、冬に多く発症するというイメージに結びついているのでしょう。
実際には脳梗塞と脳出血で発症しやすい季節は違います。
脳梗塞は6~8月の夏に多いとされています。
夏に多い理由としては脱水症状が起きやすいことと関連しています。
厚生労働省の統計によると、
夏に次いで多いのは秋(9~11月)、その次に冬(12~2月)、最も少ないのは春(3~5月)という順番になります。
脳出血は、逆に冬に最も多く、夏は少ないとされています。
しかし、これはあくまでも傾向であり、発症の危険性は季節に関わらず常にあると考え予防に努めることが重要です。