なぜ急に血圧が高くなるのか、原因は?
血圧は血管が収縮することでコントロールされています。
高いストレスにさらされると交感神経が優位になり、全身の血管が収縮して細くなり、
より多くの血液を全身の細胞に送り届けることができるように、血圧は上昇することになります。
逆にリラックスした状態では全身の血管も収縮せず弛緩した状態なので、特に心臓のポンプ機能を活発にさせるまでもありません。
そのためリラックスした状況下では血圧も低下することになります。
そしてこれらの血圧を調整しているのは自律神経の働きによるものです。
緊張すると自律神経のなかでも交換神経が優位になり血圧を上昇させることでコンディションに対応しようと機能します。
したがって血圧が急上昇するのは、身体に強い緊張を強いる環境、例えばストレスや急激な気温変化に直面したときなどは典型的です。
急に血圧が高くなっているときの対処方法
●血圧の測り方が間違っている
●リラックスできていない
●運動直後に計測している
●いつもと同じ時間や環境で測定していない
血圧を家庭用の血圧計で計測して健康管理の一環に取り入れている方も多いようです。
その際に急激な血圧上昇を発見する機会もあるわけですが、まずは落ち着いて原因を考えてみるべきです。
血圧の測り方は間違っていないかを確認しましょう。
これまで正常だったのに、ある日突然異常数値を示したら使用開始以来長期間経過している場合は故障している可能性もあります。
緊張などの一次的なものなのかも心当りを確認してください。
もし高血圧などの基礎疾患があって、急激な血圧上昇が見られるときはまずは安静にすることです。
安静してリラックスし、治療薬などは指示通りに服用するだけでも血圧が落ち着いてくることもあります。
ただ麻痺や嘔吐などがある場合は危険な兆候なので救急車を呼ぶことを検討しましょう。
急な血圧の上昇で考えられる病気
急激な血圧上昇で考えられるのは、最も深刻なものではくも膜下出血や脳出血などです。
脳内の血管が高血圧などの影響で血管内壁がダメージを慢性的に被っていると、わずかな血圧上昇の変化を受けるだけで破綻してしまって出血をおこすことがあります。
その結果脳圧も急上昇し、破たんした血管からは出血が続いています。
症状がさらに進行すると脳幹などにも影響がおよび始めるので逆に血圧も低下し呼吸機能などにも障害がみられるようになるのです。