脳卒中後遺症のしびれには漢方薬が効く?その理由を解説!



しびれはなんで起こる?その一般的な治療法

視床痛の原因は諸説ありますが、視床の後外側腹側核、あるいはその周辺の異常伝導が疼痛の原因とされているほか、

麻痺で筋肉が硬くなると血流が悪くなるのも原因と考えられています。

治療は多くのケースで非ステロイド性抗炎症薬による投薬療法が行われますが、

それでも効果が無かった場合は抗うつ剤や微量の麻酔薬を使用する場合もあります。

その他にも電気刺激を与えることで大脳皮質運動野を刺激し、視床痛に効果があるとされています。

疼痛が伴うために抑うつ傾向となるケースもあり、離床やリハビリテーションの阻害となった場合には心理面のケアも必要です。

現時点では決定打となる治療法が無いため、さまざまな方法を積極的に取り入れて総合的なケアをすることが大切です。

 

漢方薬とは?なぜしびれに効くのか?

漢方薬は自然由来の成分を調合していることから、副作用が極めて低いのに加えて現代の医学では計り知れない効果を持っているのが特徴です。

漢方薬の効果にはさまざまありますが、その多くには身体を温めることで血流が良くなることが期待できます。

しびれの原因のひとつには筋肉が硬くなって血流が悪くなるケースがありますが、それらの効果が寄与して血流が良くなればおのずとしびれも解消されていくというメカニズムです。

その他にもむくみを取ったり関節の痛みを緩和してくれるなどの相乗効果により、しびれの原因の周辺から総合的にケアすることが可能です。

しびれに効果がある漢方薬の種類

血流をよくする効果のある漢方薬の種類には

 

・牛車肝気丸

・ブシ末

・疎経活血湯

・芍薬甘草湯

 

 

などがあり、その他にもむくみを取ったり関節の痛みを緩和してくれるものもあります。

 

身体を温める効果がある漢方薬の種類には

 

・当帰四逆加呉茱萸生姜湯

・乾姜

・附子

 

 

などがあり、その他にも腰痛や下肢痛に効くものもあります。

いずれも主な効果以外に複数の効果を持っており、緩和したい症状に合わせて選択したり併用したりするのがおすすめです。





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