クモ膜下出血の原因である未破裂動脈瘤とは?手術・治療法も解説



未破裂動脈瘤とは?

一般的に言って、脳の動脈のある部分がコブ状に膨らんでいる状態のことを脳動脈瘤と呼んでいます。

未破裂動脈瘤とは、脳動脈にできたそのようなコブ状の動脈瘤が破裂しないままの状態でいることを指していると言ってよいでしょう。

仮に脳動脈瘤が破裂してしまうと、クモ膜下出血が起きると言われています。

実際にクモ膜下出血が起きると、約半数の方が命を落とすと言われており、助かった場合であっても重い後遺症が残ってしまうことがある恐ろしい病気なのです。

脳動脈瘤は、血管が枝分かれしている部分にできやすく、それが徐々に大きくなり薄くなるため破裂しやすくなるというわけです。

それで、脳動脈が破裂する前に発見することが非常に重要であると言われています。

 

 

未破裂動脈瘤の治療法は?

クリッピング術

クモ膜下出血の原因である未破裂動脈瘤を治療する方法の一つであるクリッピング術と呼ばれる治療法は、

頭蓋骨を開けて動脈瘤をクリップで塞ぐ、つまり閉塞するというものです。

動脈瘤の根っこの部分をクリップで挟み込むため、完全に閉塞されます。

それにより、長時間にわたって安心できる治療法となっています。

コイル塞栓術

もう一つの治療法であるコイル塞栓術とは、最近普及してきたマイクロカテーテルを使って脳血管内の治療を行なうというものです。

この場合、動脈瘤の内側にコイルを詰めて内部を血栓にしてしまうと言う方法なのです。

フローダイバーター留置術

加えて、最近導入されるようになった治療法として、フローダイバーター留置術と呼ばれるものがあります。

これはフローダイバーターという目の細かなステントを使った血管内治療と言うことができます。

ステントを脳動脈瘤の入り口を覆うようにして血管の中に留置し、

動脈瘤内へ血液が流入するのを減らすことにより、脳動脈瘤そのものを小さくさせてしまうという治療法なのです。





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