脳卒中で片麻痺になった肘に関してどういった悩みがあるでしょうか?
ある程度動く人であれば、曲げ伸ばししたら重たい感じがするとか
伸ばそうとすると勝手に力が入って伸びきらないといった方がいると思います。
動きが悪い方であれば、いい方の手でストレッチしようと思っても曲げにくかったり、伸ばしにくかったりすると思います。
肘を動かす筋肉はてくびや指の筋肉とも関わりが深いので、肘の動きが柔らかくなると、手の動きが柔らかくなることにもつながります。
なので、手の動きにくさがある人はこの自主トレをしたあとに手の動きも確認してみてください。
少し軽く動かせるようになるかもしれません。
脳卒中片麻痺で動かしにくくなった腕の原因
肘の動きにくさは麻痺があるから仕方がないわけではなく、
脳の指令の出し方が勝手に力が入るように指令を出してしまっています。
この指令の出し方を変えなければ動きは変わりません。
この指令の出し方が間違うのは、肘の感じ方が間違っているために起こります。
ではどうすれば良いのか?
正しい肘の感じ方を学習することが必要になります。
今回はその肘の正しい感じ方を学習する自主トレを解説していきます。
麻痺した肘の自主トレの実際
1.麻痺の肘の状態のチェックをします。
肘のどこで曲がって伸びるのかをチェックしていきましょう。
麻痺側を右と仮定して話していきます。
いい方の手(左手)で麻痺の手(右手)をもって曲げ伸ばしします。
このときに麻痺の肘に力を入れないようにします。
肘といっても、肘の柔らかい方、骨が出っ張った方も肘です。
なので、目をつぶって集中して、肘のどこが曲がるのか、どう感じるのか意識してみます。
肘の骨が出っ張ったとこが動いているとか、肘の外側の骨が動いていると感じるかもしれません。
あとは動き具合もチェックです
・硬い?
・重たい?
など
2.正しい肘の動く感じを確認します
いい方の肘(左手)を曲げ伸ばししましょう。
どう感じるでしょうか?
そうすると肘の出っ張ったとこで曲がっているというよりも
肘の折れ曲がるちょうど“肘窩”と呼ばれるよく採血するところの皮膚が、
肘をまげるときは「むにゅ~」とくっついたり、肘を伸ばすときは「ふわー」と離れたりする感覚があると思います。
3.麻痺の肘でも同じ感覚を意識しましょう。
では目をつぶって行います。
ゆっくりいい方の手(左手)で麻痺の手(右手)をもって曲げていきます。
肘の“肘窩”が折れ曲がって、「むにゅ~」と皮膚がくっついていって、伸ばすときは「ふわー」と離れていっていますか?
これを繰り返して、いい方の肘の感じ方に近ければ成功です。
まとめ
肘の感じ方というのは人それぞれであるため、解説した感じ方とは違うという方もいます。
そのため、効果が出ないという方もいると思います。だからといって諦めずに、他の記事でも自主トレの解説をしますので、自分に合ったものをぜひ試してみてください!